大きいモノと深い海の世界
こんにちは。空峯 千代と申します。
今回は少し珍しい不安症についてお話したいなと思います。
というのも、自分の疾患を知りたいのに「恐怖の対象となる画像がサイトに貼ってある」ために除くわけにもいかず途方にくれている人がいるんじゃないかなと考えまして。
まあ、自分も疾患持ちだし。ちょっとしたお節介です。
巨像恐怖症<大きいモノの世界>
巨像恐怖症(colossal phobia)。それは、大きいモノに恐怖心を抱く不安症。
大きい物/そびえ立つ物に強い不安を感じ、震えや冷や汗、精神的なものならうつ症状が出ることすらあります。
そして巨像恐怖症は3タイプに分けられます。
巨大なものを不安視する「メガロフォビア」
見上げて見るものを不安視する「ルックアップフォビア」
巨大な建物/人型の物に襲われる感覚に陥る「ペディフォビア」
巨像恐怖症の原因と言われる有力な仮説。これも大きく分けて3つです。
1.太古の防衛本能
恐竜がいた頃の本能がまだ残っており「踏み潰されるんじゃないか」 と不安に感じる。
2.大人に植え付けられたトラウマ
小さい頃にうけた叱責・暴力によって、自分より大きいものへの恐怖が生じている。
3.極度な不安症
こちらに向かって落ちるor崩れるかも...と過度に不安を抱く。
そして、恐怖を感じる対象。
例えば、高層ビルや雑居ビル。大仏や神輿、山車、やぐら。飛行機にダムなどがこれにあたります。
それから、これはあまり解決法とは言えないけれど。
「恐怖」は当たり前に起こること。普通のことであるという認識を持つこと。
その上でうまく恐怖から""逃げる""こと。
そして、周りも真摯に捉えて理解することが大切です。
参考サイト
https://men-joy.jp/archives/429860
海洋恐怖症<深い海の世界>
海洋恐怖症。それは海を想像するもの(海、海の生き物、海を連想する絵や写真)に恐怖を抱く不安症です。
対象となるのは主に、海そのもの、海を連想させる大量の水、生物の写真イラスト。
また、人によってはプールで泳げても海はダメな人や大きな波/海の生物に恐怖を感じるかも個人差があります。
深海恐怖症の症状は、本物の海が怖くて近づけない。海や海洋生物の写真・映像だけで動悸、吐き気、発汗する。入浴中・眠る前だと恐怖で身体が震える、不眠になるなど。
原因として考えられるもの(きっかけになりやすいもの)は以下の通り。
海・大量の水、暗所恐怖症(底が暗い=海は暗いもの)、水の抵抗、見えないものを想像する、親が海洋恐怖症の場合があります。
それから「何」が怖いのかという問題。
例えば、溺れる苦しみ・恐怖を想像すること。自然災害を連想すること。自由を奪われる無力感・不安感。海の音・海底を踏む感触。生物に襲われる恐怖・痛み。
はたまた、「底が見えない海に呑み込まれるかも」「怪物・妖怪がいるかも」という想像。
じゃあ、不安症とどう付き合えばいいのか?
方法はいくつか存在します。
例えば、「怖い」を認めること。恐怖を肯定してあげること。
それから原因を理解すること。自分の過去を探って原因を特定すること。
そもそも、恐怖症が人生に与える影響を考えてみること。どんな制限を受けるか考えてみて克復するかしないかを決めるのもひとつの手です。
コツとしては、周囲に正直に話して理解を得ること。海や海を連想するものは避けること。
酷いようであればセラピーやカウンセリングも必要かもしれませんね。
これは私個人の意見ですが、まず第1には周りに協力を仰ぐこと。
周囲からの理解は症状を治すために必要なものだから。
1人でも多く理解者がいれば、それだけあなたに寄り添ってくれる存在になり得る。
だから私は筆を執りました。あなたに幸多くあらんことを祈っております。
参考サイト
https://pouchs.jp/lifestyle/H8cPh